家での過ごし方

家にいると、どうしても生活リズムが崩れてしまいがちです。

子どもの体調の問題もあるとは思いますが、できるだけ朝きちんと起きて、夜は早めに寝るという習慣を崩さないことが重要です。

昼夜逆転を避ける

 

もっとも避けたいのが「昼夜逆転」です。

 

 

日中家にいるので活動量が減り、体が疲れないので眠気がやってこない

 

 

することがないので夜遅くまでゲームなどをしてしまう

 

 

寝る時間が遅いため、睡眠時間がずれこんで朝起きることができなくなる

 

 

 

一度昼夜逆転してしまうと、これを直すのは至難の業です。

 

もし、お子さんがまだ午前中のうちに起きられている場合は、夜間はゲームをしないなどのルールを決め、昼夜逆転を絶対に避けましょう。

 

 

 

もう昼夜逆転してしまっている場合は、以下の工夫をしてみましょう。

 

 

➀ 昼夜逆転がからだに悪いことを説明する。

 

すぐに直らなくても、どんなにからだに悪いかを説明し続けます。行動が伴わなくても、子どもの頭にはその情報が叩き込まれていきます。

 

不登校から復活できたときに、昼夜逆転をしてはいけない、という意識が残りますので、あきらめずに話し続けましょう。

 

 

② 日中心身を疲れさせるために外出する。

 

外出できる場合は、とにかく1日1回は外に出ましょう。 

習い事や塾などに行ける場合は、子どもに引け目を感じさせないようにして普段通り送り出してください。

車に乗せて遠くのスーパーまで買い物に行く、

雨の日は傘をさして近所を散歩する、など必ず外出する習慣をつけましょう。

 

定期的にスポーツができればより理想的です。

 

 

③ 学習に取り組める場合は、一緒に勉強する

 

睡眠は脳の休息です。脳を使うことで眠気は必ずやってきます。

 

学習ができない場合は、読書や絵を描く、楽器を弾くなどでもOKゲーム・テレビ・ネットなどの受け身な媒体ではなく、自分から積極的に脳を使わせる活動が有効です。

 

 

起立性調節障害

 

 

 「朝、どうしても起きられず午前中は調子が悪いのに、午後~夜にかけては元気になる。」

 

そんな症状が見られたら、「起立性調節障害」という身体の病気の可能性があります。

学校には行けないのに、午後から夕方にかけてはとても元気で、楽しそうにゲームなどをやっている姿を見ると、単にサボっているだけのように思ってしまいがち。

 

でも、からだの中では自律神経のバランスが乱れていて、午前中はからだが活動休止状態になっているのです。交感神経が働かず血圧が低いまま、どうしてもからだを動かすことができません。

 

 

 

起立性調節障害かどうかを検査するには、専門医に診てもらう必要があります。

 

まずは、ふだんかかっている内科医 ( 小学校から引き続き小児科にかかっている場合は小児科でOK ) に子どもの状態を説明し、総合病院を紹介してもらいましょう。

 

 

大人向けのクリニックの場合、ドクターが起立性調節障害について詳しくない場合もありますので、事前にこの病気の検査・診断・治療をしてくれる病院をネットなどで検索してから行った方がスムーズです。

 

http://www.jisinsin.jp/detail/01-tanaka.htm

 

 

あきらめずに起こし続ける

 不登校が長引いてくると、親もだんだん「学校へ行け」と言わなくなってくるため、子どもの中には少し安心感が芽生えてきます。

 

安心感があるのはいいのですが、「学校へ行かなくていい」という気持ちは、「出かけるために起きる必要がない」という気持ちにつながっていきがちです。

 

大人だって、用事のない休日にはゆっくりと休んでいたいもの。

要はそれと同じ精神状態になってしまうのです。

 

どうしても起きない子どもを見ていると、イライラするものですが

その気持ちはぐっと抑え、あきらめず、毎日必ず決まった時間に声をかけ続けましょう。

めげそうになりますが、どうかがんばりましょう。

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・夜、どんなに遅く寝ても、朝は必ず決まった時間に起こす。

 

 

・夜どうしても眠れない場合は、睡眠を促す薬を使うことも検討。

 

(大人が使う睡眠薬ではなく、子ども向けのものがあります。

専門の医療機関で相談しましょう)

 

 

・指圧・マッサージなどをしてやって、からだをほぐす。

 

スキンシップにもなって、子どもの精神安定にも役立ちます。

 

 

・昼間、できるだけ用事を作って外出する。散歩、買い物など。

知り合いに会うから近所は歩けない、という場合は、

遠くの公園などに行ってみる。

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